@article{oai:mfri.repo.nii.ac.jp:00000158, author = {白石, 浩隆 and 北原, 正彦 and SHIRAISHI, Hirotaka and KITAHARA, Masahiko}, journal = {富士山研究, Mount Fuji Research}, month = {Feb}, note = {富士山北麓にあたる山梨県南都留郡富士河口湖町のアカマツ・カラマツ植林地で、1998年の繁殖期に人工巣に営巣したフクロウについて、番いの生態や巣に運んだ給餌物について調査した。抱卵は大部分メスが行い、その間はオスによるメスへの給餌が確認された。育雛初期も抱雛は主にメスが行い、オスによるメスとヒナへの給餌が行われた。育雛後期には雌雄両方によるヒナへの給餌が確認された。給餌物はネズミ、モグラなどの哺乳類、コゲラなどの鳥類、昆虫類など多義に亘ったが、その多く(87.9 %)はヒメネズミ、アカネズミなどの哺乳類であり、本種がネズミ類に特化した捕食者であることが確認できた。また、給餌物の季節的変化が確認でき、繁殖初期は殆どネズミ類であったが、繁殖中・後期には鳥類や昆虫類も給餌されることが分った。抱卵期におけるオスからのメスへの 1 日あたりの給餌量は、ネズミ類が 2.2 、モグラ類が0.1 頭と推定され、またヒナ 1 羽あたりの全育雛期間を通じての給餌量は、ネズミ類が 55 頭、モグラ類が 5.9 頭、昆虫類が 8.2 頭ほかと推定された。メスとヒナの 1 日あたりの推定給餌量を比較すると、ネズミ類はメスが 0.2 頭多く、モグラ類や昆虫類などはヒナへの給餌量が多かった。さらに、給餌されたネズミ類の種別個体数と各種の平均体重を基にして、フクロウのメス成鳥が 1 年間に摂取するネズミ類の重量を推定したところ、約 15 kg(ヒメネズミ 1,077 頭分に相当)という値が得られ、フクロウのネズミ類に対する捕食圧が、極めて大きいものであることが示唆された。}, pages = {17--23}, title = {富士山北麓における人工巣を利用したフクロウの繁殖生態と給餌食物の調査}, volume = {1}, year = {2007}, yomi = {シライシ, ヒロタカ and キタハラ, マサヒコ} }